「ことばをよむ会・旅」

「ことばをよむ会・旅」

 

ちかしいひとたちが、ことばを持ち寄って開いていた会が、

はじめて外に開かれます。

清められた白い空間で、それぞれが持ち寄ったことばを声にのせて読みます。

どんなものを、どんな風に読んでも。

 

ささやかな会ではありますが、ちいさな舞台に立つような気分。

どんなことばに出会えるだろうと、ときめきます。

 

お茶の時間には裕子さんが紅茶とお菓子を、

わたしは会が終わってからスープをお出しします。

 

わあ、と思った方。

人前で読むなんて...と当然ためらわれるかとおもいます。

でも、人生は、ちいさなジャンプによって、ひろがります。

飛び込んだ場所は、あたらしい世界。

どうぞ、臆せずお申込みください。

 

お目にかかれるのを、たのしみに。

 

服部麻子

 

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「ことばをよむ会・旅」

 

日時:10月8日(土)14:30−17:00(スープは17:00からサーブします)

参加費:¥2000

場所:鎌倉(ご予約のかたにくわしい場所をお知らせします)

お申込みは広瀬裕子さんのHPからお願いします。

 

 

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秋の日 サンドイッチとコーヒーと本の会

「秋の日 サンドイッチとコーヒー本の会」

 

10月のはじめ、鎌倉のうつくしい空間で、

 LETTER.の大浦美和さんと会をひらきます。

 

サンドイッチとコーヒーと本、好きなものを全部重ねたら、

どんなことが起こるのでしょう。

 

朝のサンドイッチ、お昼のサンドイッチ、夕暮れのサンドイッチ、

どれもメニューは同じですが、

それぞれの時間とあいまってと味も雰囲気もまるで違うようになりそうです。

 

食事サンドイッチは美和さんと私がそれぞれにつくった2種類をお出しします。

3皿目はデザートサンドイッチ!

美和さんの入れるコーヒーは、ちいさな王国を思わせます。

 

本はお持ちいただいても、ほかの人の本の世界をのぞくだけでも。

 

ご興味のある方は、お食事のあとに「色読み」(ご自身の色を一緒に読み解きます)もできます。

 

秋の空気のなか、自由な気持ちを片手にいらしていただけたらうれしいです。

お目にかかれますことを、たのしみに。

 

服部麻子

 

以下、大浦美和さんからのご案内です。

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お皿の上のパンとチーズと野菜。
それぞれだったものが、
パンにはさむ、という行為を経てサンドイッチとなると、
ゆたかで、あたらしい世界がうまれます。
ひそやかな四角の白い外側と、
色とエネルギーをひめた内側と、
それがひとつになって、味と物語がたちあがる。
サンドイッチとは魅力あるおもしろい食べものだなと思います。

そして、四角い表紙と裏表紙にはさまれた
ひそやかでゆたかなことばたち。
本もなにかサンドイッチと少し似たものを感じたりするのです。

風が澄むうつくしい秋に
〈サンドイッチとコーヒーと本の会〉をひらきます。
高知からロータスグラノーラの服部麻子さんが鎌倉に来てくださって、
ふたりでサンドイッチをつくります。
麻子さんもわたしも、大のサンドイッチ好き。(そして本も)
うつくしい彩りをもつ麻子さんの世界と、
わたしのすきなモノトーンの空気とをあわせて、お皿の上に。
四角いパンの中にどんな世界が広がるのか、とじこめられるのか。
3皿ほどいろいろなサンドイッチを食べていただけたらと思っています。
最後にドリップしたコーヒーをおだしします。

そして、すきな本、これから読もうと思っている本があれば
それぞれ一冊だけ持ちよって(手ぶらでお話だけでも大丈夫です)
テーブルでかるくシェアできたらと思います。

サンドイッチとコーヒーと本とともに、
秋のおだやかでゆっくりとした時間を。
たのしみにしていらしてください。

〈秋の日  サンドイッチとコーヒーと本の会〉
2016年 10月7日 金曜日
時間
A.   10時〜 残1
B.   13時〜 残1
C.   16時〜 満席

会費  2500円

ひとつのテーブルをかこんで、各時間 3人ほど

場所は鎌倉駅から徒歩12分ほどの小さな空間です。(予約のかたにお伝えします)
お申し込みは、lotusgranolaアットgmail.com 宛て(アットを@にして)に、以下の内容をご連絡ください。

 

・お名前

・人数

・希望時間(あれば第一希望、第二希望)

・ご連絡先のお電話番号


お知らせ

棚田にたっぷりと水が張られ、田植えのあとのなよやかな苗が風になびいています。もう梅雨入りしたかと思うほどに雨の続いた日々ですが、久しぶりの晴れの日は真夏のような暑さです。

6月中旬に、神奈川に滞在できることになりました。
逗子の花杏路(はなあんじ)をお借りして、いくつかイベントをさせていただきます。



「南インドカレーワークショップ+庭の花でつくるフラワーエッセンス」

南インドを代表する「サンバール」を一緒につくりましょう。
蒸し暑い南インドのカレーは、酸味のあるさらさらとしたカレーで、いくらでもお腹に入ります。豆乳で作ったカード(ヨーグルト)とアチャール(インドの漬物)を添えていただきます。その日、咲いている花があれば、庭の花を摘んでフラワーエッセンスをつくります。

日時:6月17日(金) (木)でご案内していましたが、正しくは(金)です。申し訳ありません!
   9:00-14:00 (カレーWSのみの場合は、10:00〜) 
場所:花杏路
      (JR逗子駅より徒歩7分、お申込み後に詳しい場所をお知らせします)
参加費:南インドカレーワークショップ¥4500
           庭の花でつくるフラワーエッセンス(無料)
定員:5名
持ち物:筆記用具
お申込み:件名を「カレーWS申し込み」として、お名前、お電話番号、フラワーエッセンスWS参加希望の有無を明記の上、lotusgranolaアット(アットを@に変えて)gmail.com宛てにお申込みください。

*フラワーエッセンスWSは、庭の花が咲いていて晴れの場合のみ行います。16日正午までに、開催の有無をメールにてお知らせします。

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「あわいにたちのぼることばたち」

「あわい」とは「あいだ」のことです。
ふたりの間にたちのぼることばを、すくいとってみる、そんなこころみです。
お話しされたいことや、ご相談ごとをお持ちいただいてもよいですし、
何もきめずに、ただそのとき思いついたあれこれを、お話しするのも歓迎です。
その瞬間、その空間で、どんなことばが生まれるのか、なにがひらかれてゆくのか、わたしもとても楽しみにしています。
おひとりさまでのお申込みで、時間は2時間ほどを予定しています。
あたたかいお茶とお菓子をご用意して、おまちしております。

日時:6月19日(日)
場所:花杏路
      (JR逗子駅より徒歩7分、お申込み後に詳しい場所をお知らせします)
費用:¥8,000
お申込み:ご希望の時間、お名前、お電話番号を、lotusgranolaアット(アットを@に変えて)gmail.com宛てにお知らせください。

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夏至まであとすこしの日々に、お目にかかれますことをたのしみに。
服部麻子

3月のイベント(逗子・葉山)

3月上旬、逗子・葉山で南インドカレーのワークショップと、セラピーを
させていただけることになりました。
春のはじまりに、お目にかかれますことをたのしみにしてます。


3月7日(月) 「南インドカレーワークショップ」 葉山にて
3月9日(水) 「こころの旅」逗子にて 

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「南インドカレーワークショップ」
 
ゴア地方のフィッシュココナッツカレー、ポリヤル(野菜のスパイス炒め)、ターメリックライスを一緒につくって、いただきます。
食後にはスパイスチャイをお楽しみください。
 
日時:3月7日(月) 1回目 10:00〜12:30  
2回目 14:00〜16:30
定員:5名
持ち物:筆記用具、手拭きタオル、エプロン(必要な方)
お代:¥4,500+tax

場所:ル・カナリ
駐車場は、2台分のご用意です。当日はできるだけ公共交通機関をご利用ください。住宅地の中のお店になりますので、お車の一時駐車もご遠慮ください。なお、当日は、駐輪場所をご用意いたします。

お申込み:メール、naoon.hアットi.softbank.jp(アットを@に代えてください)、または、Le CanariのFacebookまでお願いいたします。お名前、電話番号、ご希望の時間、人数をご連絡ください。3日以内に返信を差し上げますが、連絡がない場合はお手数ですが、046-803-1417までご連絡ください。

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 「こころの旅」

ふだん日常の忙しさからすこし離れて、
松の小道の向こうにある、「もうひとつの場所」で、
ご自分のこころの風景を旅していただきます。
おひとりさまでの、個人セッションとなります。

日時:3月9日(水)8:00〜 / 11:00〜
場所:JR逗子駅より徒歩約7分、または京急新逗子駅より徒歩約12分詳しい場所は、お申込みの確認メールでお知らせします。
お代:¥10,000
お申込み:メールまたはお電話に、お名前、ご連絡先の電話番号、ご希望の時間をお知らせください。 lotusgranolaアットgmail.com(アットを@に変えてください) 080-3789-7676
           
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まだ寒さが続きますが、春もすぐそこ、どうぞよき日々をお過ごしください。

服部麻子

1/14(木)〜16(土)南インド食堂@おねおね


今年から、おねおねさんでカレー屋をひらかせていただけるはこびとなりました。
インドに住んでいたころに毎日食べていた、サンバールにラッサム、
ゴア地方のココナッツフィッシュカレーなど、南インドカレーとおかずを
つくります。
ポリヤル(スパイス炒め)にライタ(香味ヨーグルト)、
アチャール(インドの漬け物)それからスパイスたまご、
お皿のうえにたっぷり盛られたあれこれを、どうぞ混ぜながらおめしあがり
ください。

食後には、チャイやデザートもご用意いたします。

川沿いの、居心地のよい空間でおまちしています。
お目にかかれますことを、たのしみに!
    
                                                 服部麻子



●2016年1月14日(木)・15(金)・16(土)
              12:00〜15:00(14:30ラストオーダー)
   
メニュー:カレー+ターメリックライス ¥800
             おかずは追加方式(¥100〜)
ご予約:lotusgranola@gmail.com 080-3789-7676
    (人数とお時間、連絡先をお知らせください)

場所:おねおね 高知市永国寺3-2 今井第2ビル1F
駐車場は、近隣のコインパーキングをご利用ください。

 

京都でのイベントのお知らせ(なやカフェ)



すっかりご案内が直前になってしまいましたが、今週末(土・日・月)、ふたたび京都のなやカフェでインド食堂をさせていただきます。ランチ、ディナーに加え、初のモーニング(スパイスオムレツサンド+チャイ)もさせていただく予定です。冬の京都にて、お目にかかれるのをたのしみにしています。

日時:12月12日(土)・13日(日)・14日(月)
モーニング:8時〜10時(月曜は7時〜9時)¥500~
ランチ:12時~14時 ¥1500(カレーセット)
ディナー:18時~20時 ¥1500(カレーセット)
※予約制(モーニング以外)とさせていただきますので、恐れ入りますがlotusgranolaアットgmail.comもしくは080-3789-7676までお知らせください。

場所:なやカフェ 京都市左京区北白川堂ノ前町1 デュ北白川102 叡山電鉄元田中駅徒歩15分

どうぞよろしくお願いいたします。

「なやカフェと過ごす休日」vol.2

 11月の3連休、京都の超絶空間「なやカフェ」のゆうきさんに再び来ていただけることになりました。4月の第1弾につづき、今回も、スローで濃密で、これからの人生がたのしくなる企画ばかり。言葉では言いつくせないなやカフェワールドを、この機会にぜひ。

→前回4月のワークショップの模様はこちら
→秋の高知はうつくしいです。遠方の方も、ご旅行も兼ねてどうぞ!(すぐそばに快適なゲストハウスもあります。こちらこちら。)

ー家製ビール作り
おいしいエールビールを手作りします(酒造法に準拠します)。仕込んで、瓶詰めしたものを、ご自宅に持ち帰って2週間ほど醗酵させていただきます。

⊃亙研ぎ〜魚をさばいて燻製に
ゆうきさんの刃物研ぎは、すごいです。包丁だけでなく、のこぎりも、なたも、コーヒーミルも。研ぎたいものと砥石をお持ちください(ご希望の方には2000円くらいのとても使いやすい砥石もご用意します)。研いだあとは一緒に魚をさばいて、刺身や干物や燻製づくりをたのしみましょう。人生が変わる刃物研ぎを、ぜひ。

合間には…石臼製粉からのパン作り
ご希望の方は、太古からの営みのままに、パン作りも体験してみましょう。ビール作りや刃物研ぎの合間に、ゆうきさん自作の石臼で小麦粉を挽き、ビール酵母でパンを仕込みます。のんびり醗酵させて、焼き上がるのは3日目。焼いて、魚の燻製をのせて食べましょう。

◆スケジュール(終了時刻は目安です。余裕をもっておこしください)
11月21日(土)10:00- ー家製ビール作り(〜16:00予定)+石臼挽き体験
11月22日(日)10:00- ⊃亙研ぎ〜魚をさばく(〜14:00予定)+石臼挽きとパンの仕込み体験
11月23日(月祝)10:00- ガーデンパーティ(〜15:00予定)3日間の締めくくりとして、パンを焼き、燻製をし、ビールの試飲もします。南インドカレーや野草チャイも空の下でどうぞ!

◆場所:高知市土佐山・服部宅(詳しい場所はお申込みの方にメールでご案内します)
◆参加費:
ー家製ビール作り4500円(ビール瓶1本分のお持ち帰り付き)
⊃亙研ぎ3500円
ガーデンパーティ3500円(昼食込み/´∋臆端圓2500円)
※3日間フリーパス9000円もおすすめです!
※ご家族連れもお気兼ねなくどうぞ。お子様が遊べるスペースもあります。
◆昼食:1日目2日目は、ご希望の方には簡単な昼食(インドカレー)¥700をご用意します
◆お申込み:お名前、お電話番号、ご希望の参加内容、昼食の希望(21,22のみ)、同伴のお子様やご家族の有無などをlotusgranolaアットgmail.com(アットを@に変えてください)までお知らせください。

11月のワークショップ
南インドカレー+ロースイーツ

 月にいちどのワークショップ、今月は南インドを代表する「ラッサム」です。タマリンドの酸味とこしょうがが効いて、さっぱりとした薬膳スープカレーです。季節野菜のポリヤル(スパイス炒め)とインド料理に欠かせないカード(ヨーグルト)と一緒にいただきます。

 同じ日の午後には、オーブンをまったく使わずにつくれるローチョコレートケーキを。カカオパウダー、カカオバター、カカオニブ、ナッツ、アガペシロップなどをフードプロセッサーやミルサーで「撹拌して冷やすだけ」の本当に手軽なケーキですが、とてもそうとは思えない濃厚で洗練された味わいです。

※もうひとつ、11月の特大企画として、11月21日(土)・22日(日)・23日(月祝)の3日間、ふたたび京都のなやカフェ・ゆうきさんに来ていただき、ワークショップをしていただく予定です。詳細は一両日中にアップします。

     + + + + +

◆日時:
11月11日(水)11:00-14:00 ラッサム+ポリヤル+カード
 〃       14:00-16:00 ローチョコレートケーキ

◆場所:高知市土佐山 服部宅(詳しい場所はお申込みの方にメールでご案内します)
◆参加費: 3500 ◆2500 ※セットでのご参加は¥5000
◆お申込み:お名前、お電話番号、ご希望の回を  lotusgranolaアットgmail.com(アットを@に直してください)または080-3789-7676までお知らせください。

京都での日々 1

 10月24日から30日まで、京都の左京区に滞在していました。忘れがたい、夢のような記憶をほんのすこし、とどめておきたくて、不思議に朝早く目覚めたいま、ひさしく離れていたブログを書こう、と思い立ちました。きっと、すこし長すぎる、そしてあまりに個人的に過ぎる文章になってしまうかと思うけれど、その心配はさておき、とにかく思いつくままに書いてみようとおもいます。

 24日。朝早くにに高知駅のバスターミナルに車でおくってもらう。一番上の桂(男・9才)だけが顔をくしゃくしゃにして「さみしいよー」と泣く。真ん中の翠(女・5才)は、なんとなく不安そうに、でもなんだかプレゼントをもらう前みたいににこにこしている。いちばんしたの朔(男・1才)は、なにもわかっていない様子で「バイバーイ!」と手をぶんぶん振っている。夫とこどもたちを乗せた赤い軽自動車を見送って、バス停に向かう。すこしの罪悪感と、まだうまくなじまない開放感を感じながら、私は自由だ、と思う。そして、夫(雄一郎さん)に「わたしをわかってくれて、ありがとう」とも。

 そもそもこの京都行きはつい3週間前に雄一郎さんが提案してくれたことだったのだ。その時はいくつかの理由から「いやあ、ちょっと無理だよね」と思っていたのが、またたくまに話が進んで今日の出発をむかえたのだった。

 人生は、いつだって思いがけない形で展開する。期待も、心配も想像していた通りになることは、まずないといっていいのではないかとおもう。祝福は思いがけない形で与えられるし、心配「していなかった」ことが勃発するものなのだ。だから、いつだってこう思う、「願いをかなえるためになにかをしなくてもよいし、先のことを心配しなくてもいい」。ただ、心の望むように、からだの願うようにちいさなひとつひとつを選びとっていこう、あるいはすっかり流れにまかせてしまおう。

 でも、こう言葉にすると、かなりのことがこぼれおちる気持ちがする。「願い」は漠然と、そして細部をイメージします。これを私は「妄想」と呼んでいるのだけれど、たいがいは妄想しているだけですっかり満足してしまう。そして、その妄想は、おもしろいタイミングで、ほとんど忘れてしまっていた頃に叶ったり、あるいは、時をおかずにすぐさま叶う。

 もっとも興味深いのは、意識していない願いまでもが叶うことだ。はじめてなやカフェに行ったとき、それはたしか2年くらい前のことだたとおもうのだけれど、「カウンターのむこうの、あの空間に立ちたい」とつよく思ったことをつい先日思い出しました。それはあまりに現実的ではなかったから、その思いはすぐに消えたように感じられたけれど、あれは、消えてしまったのではなく、深く沈み込んだだけだったのだと、2年の時を経てわかったのでした。

 高速バスの中では、となりの60台の女性とあれこれおしゃべりした末に、こんどその方のご主人がたくさん魚を釣ったときに分けてくださるといっていただいた。わたしが魚のことを熱心に質問し、「魚はだれかが釣ったものをゆずってもらうのがいちばんおいしい」とうっとりと言ったからだと思う。さすが、高知のひと。でも、その人はめずらしく「高知を出たい」とおっしゃる。奈良に住みたいそうなのだ。私も奈良は好きなので、その話でもひとしきり盛り上がる。わたしはお弁当かごからみかんをひとつ差し上げる。

 京都には、昼すぎに到着。高知駅から高速バスで5時間20分(途中休憩が10分×2回)。ちょうど、1年ぶりの京都。ひとはたくさんいるし、旅行者も多いけれど、どことなくのんびりしている。すっかり旅行者の気分で、かさばるスーツケースをひっぱりながら、乗るべきバスを探すことすら楽しい。9系統のバスで、北区の大宮通りを目指す。

 よく行っていたパン屋「えびすや」さんは年配のご夫婦が営まれているちいさく、清潔な、正直なお店。もしかしたら、突然閉められたかもしれない、とどきどきしていたので、変わらずに営業されているのを目にしてほんとうにほっとした。

 ひとしきりおしゃべりさせていただいて、高知の家族のために選んだパンを発送していただく。私のおやつ用に「ひじきパン」と今夜泊めてもらう友人のために「ぶどうパン」も買う。すてきなたまごも並んでいたので、「食堂のデザートにカスタードクリーム入りのクレープをつくろう」と思う。

 さいごにおみやげのすだちをご主人に手渡して、お店を出たら胸がいっぱいになって、涙も出てきた。「もうお会いするのはこれが最後かもしれない」そんな思いが圧倒的に迫ってきたのだった。でも、たいがいの場合最後になんてならない。きっと、またここでパンを買う日が来るのだ、とも思う。

 大宮通りを北上して「さくらや」さんでおそばを食べる。わたしが京都でもっとも、好きな食べ物が「カレーそば」で、高知に越してきてからなんど夢見たことか!

 濃いだしに、カレー粉(たぶんS&B)が混ざっていて、片栗粉で閉じてあり、そのつゆの下をたぐると茹であげたそばが「かたまりとなって」沈んでいる。つゆとはまざっていなくて下層がゆでたそば(半分かたまっている)で、上層が片栗粉でつよめに閉じただし+S&Bのカレー粉なのです。たくさんの人に「京都に行ったらぜひカレーそばを!」と熱烈にお勧めするのですが、その度に言われた人はちょっと困ったような顔をします。そば好きの夫にいたっては、まったく取り合ってくれません。でも、「カレーそば」一度たべてみてください。

 わたしが一番好きだったのは、左京区役所の西の「高砂」二番目に好きだったのは一乗寺の「そば鶴」です。おあげはたいがいすごく甘く煮てあるので、お揚げが甘いかどうか聞いて「あまいです」といわれたらねぎに変えてもらいます。

 カレーそばをいただいて、「これでひと安心」と大宮通りを北上して、この6月に友人がはじめたお店に向かう。とちゅう、お宮さんがあったので、そこでお参り。お参りをするとなんだかすっきりとうれしい気持ちになります。


+ + + + +


 英語で「星くず」という意味を持つ単語を屋号にかまえたその空間に踏み入ると、おもわず目を閉じてため息がこぼれてしまうような、この世とは思えないような、そんな場所で、こういう場所があること、そんな場所をつくりだすひとが存在すること自体が奇跡なのだ、わたしは、いま奇跡の瞬間に立ち会っているのだ、という思いが静かな激しさを伴って湧き上がってきたのでした。

 天窓からこぼれそそぐひかり、となりの世界につづく壁の質感、羽衣のようなうすいベージュの高さのあるカーテン、そしてうつくしいあの人の気配。

 月の下の小屋、というお茶を選んでもらって(pavillion sur la lune )、古い時代の椅子にからだの重さをあずけると、なんだかまたしも胸がいっぱいになって、「こうやって夢は叶うのだ、それはきっとたしかなことなのだ」と思う。

ふとテーブルの引き出しを引くと、英語が印刷された小さな紙片が。「世界はあなたが、あなたの心に従って舞う、舞台なのです」というような意味だったと思う。

 正確な文章を忘れてしまったいま、こう思う。「あの空間にまた戻らなければ。あの紙片の文章を目にするために」

 るかちゃん、という生まれたての妖精のような歌姫と言葉をかわし、彼女のはじめてのアルバムを手にしてその空間をあとにした。
いつか彼女の歌を親密な空間で聞きたい、と思いながら。

 その場所から、今夜止まらせてもらう友人宅まではバスで向かうはずだったが、どうしたってそんな気持ちにはなれずにスーツケースをごろごろとひきながら(このTUMIという優秀なスーツケースは指一本で運べるのです)、このままどこまでも歩き続けたい、と1時間ほどかけて北山通りを東に向かいました。

 暮れてゆく、町、街路樹、走るたくさんの車のどれもがなつかしく、なつかしいといっても一年前のあの日々が、ということではなく、その土地の持つ江ネルギー?のようなものでしょうか。歩けば歩くほど元気になってゆくような、そんな心持ちがしました。

 友人宅ではなつかしいひとたちが集まってくれていて、おいしいごはんにスープ、おかずにデザート。なつかしくてあたらしい、そんな気持ち。つかの間の時間だけれど、顔を一瞬見ることができれば、それでいい、そんな風におもいました。

夜はおそくまで清め尽くされたそれでいてあたたかな彼女の家のソファーに座ってえんえんと、おしゃべり。今日、その時だけの時間を、おいしいお菓子をすこしづつ食べ続けるように、食べ続けても、お皿を下げてしまうとおわりになってしまうのが惜しくて、いつまでもお皿の上のすこし残ったクリームをフォークの側面ですくう仕草をときおり、繰り返しし続ける、そんなふうな夜でした。
 
 完璧に清潔なバスルームでお風呂に入って、完璧以上に清潔なお布団にくるまって、今日のしあわせと、明日のしあわせを、思ったのでした。

つづく

 


 

9月のワークショップ@高知・土佐山

 京都から高知に引っ越してきてちょうど一年、土佐山のわが家で、はじめてのワークショップをひらきました。いらしてくださったみなさま、ありがとうございます!
 土曜日は夫・雄一郎がグラノーラ、日曜日は妻・麻子が南インドカレーをご紹介しました。少人数で、こぢんまりと、いろいろなお話しをしながら、味見したり、お昼をいただいたり....。わたしたちにとってもとても楽しい時間でした。
これから1月の引っ越し(香美市香北町に引っ越します!)まで、毎月開催予定ですので、どうぞよろしくおねがいいたします。


サンバール(南インドを代表する、酸っぱくて辛いさらさらとしたカレー)
ターメリックココナッツライス
ひよこ豆のポリヤル
香味野菜入りライタ(ヨーグルト)
食後には、チャイをいただきました(きょうこさん、ありがとうございます!)



ちょうど1才になったお子さんといらしてくださった方も!


左から
グラノーラブック/カレーブック
野草チャイ
クラシックグラノーラ/紅茶とメイプルグラノーラ







 

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